献上手古伊万里焼の特徴

献上手古伊万里焼の特徴

献上手古伊万里とは数百年前に世界中の王侯貴族を魅了した、多色と金彩を多用した最上級の古伊万里(伊万里焼)様式をモチーフに、福右衛門が洗練した紋様を総合し、総手描きによって創り上げた作品です。造形においても型をいっさい用いず、手轆轤形成によってのみおこないます。釉薬には天然調合した独自の灰釉を用い、白磁とは異なる深みのある発色を追究しております。藍の染付を輪郭に、多彩な錦手に金彩を用いて膨大な吉祥紋様を緻密に描き上げます。

現代において献上手の複雑な絵柄を総手描きで描く窯元は福右衛門窯をおいておらず、大手法人によるギフトや王族への贈答、王宮への室内調度品など最上級の美術品として重宝されてまいりました。